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今更ながらの染織iwasaki
『染織iwasaki』 なんて企業名みたいだけれど。
岩崎訓久(イワサキクニヒサ)と悦子(エツコ)の二人っきりの手織業です(笑)。
平成の自家織物を作って、都で売って、田舎で暮らす・・・つもりで山梨県南部町に移り住んで約20年。
その後、クニヒサの地元東京・蔵前に移り7年が過ぎ時は令和。
はじめて百貨店でのクラフトイベント出展に声をかけてもらったとき、「工房名は?」 と聞かれて・・・。
はて?どうしよう?・・・と。 「じゃ、iwasakiで。」 電話に出るときに照れずにすむし。
「ジャンルは染織ですね?」 ということで、その時に 『染織iwasaki』 になったのですが。
「なんでローマ字やねん?」 と、京都の友人にも言われたのだけれど。
漢字ではカタイし。小文字の 『 i 』 が、 『人』 みたいで、ロゴの中にクニヒサとエツコが一人ずつ入っていてイイかも!?と。
ひっくり返せば、 『 i 』 は、 『!』 のようでもあるし。 驚きが二つもあって尚、イイかも!?と。
どうしても一人では織物はしたくなかった、つぶしが利かなくても(笑)。
一人では思いもよらない発見が、二人ですればいっぱい出来ると思ったのです。
空を見ても、雲を見ても、感じ方は人それぞれ。 コレがイイ!なんてものは、一つであるハズがないわけで。
クニヒサの見どころ、エツコの勘どころが合わさって・・・一見何てことのなさげな織物が出来れば一番かと。
発見もオドロキもある、iwasaki制作会議に否定はありません。
「へぇ〜。」 「ほぉ〜ほぉ〜。」 「なるほど。」 「・・・それでどうしましょう?」 と。
『wasak』 部分は、そんな 『わんさか』 なおしゃべりで出来ています(笑)。
東欧のミリタリーだったり、日本の山仕事用の汗はじきだったり・・・。 理由があって、こう丈夫。
それが美しくもカッコイイ 。そんな 『用の美』 が、現代にも過去にも世界中にあるものだから。
いろんなところからリスペクトして、iwasakiならではの手織物にしたいわけです。
着尺も。帯も。ストールも。
ストイックに上品にまとめることも。
ルーズにこなれ感を出して崩すことも。
お天気みたいに・・日によって、身に着ける人によって変えることも出来るように。
一見は何てことないけれど。 実は何てことあるんじゃないかと気づいてくれるマニアックな人に出会いたくて(笑)。
かけがえの無い人生は、何てことのない日々の積み重ね。
熱いハートをもって・・・
結成30年を過ぎても相変わらずな『染織iwasaki』、代わり映えしないようでいて実は常に変化している(笑)
何てことはない織物を制作中なのです。